Amazon Kindle Storeで書籍を購入してiPhoneで読書(10)馳 星周 「比ぶ者なき」

以前にも何度か書きましたが、藤原不比等という人物に大変興味を持っています。

父は大化の改新(乙巳の変)の首謀者の一人、藤原鎌足。さらにはその主君である、中大兄皇子(後の天智天皇)のご落胤という説もある人物。

日本書紀や古事記の編纂にも深く関与し、律令の制定、遣唐使の派遣といった政策を持統天皇とともに推し進め、天皇家の外戚となり後の藤原家の礎を築いた日本史上の(闇の)巨人。

その藤原不比等を主人公にした小説というのは今までなかったはずなのですが、「不夜城」等でダークノワールの魅力をたっぷりと味あわせてくれた馳 星周氏が書いてくれました。

時は七世紀末。先の大王から疎まれ、不遇の時を過ごした藤原史。彼の胸には、畏ろしき野望が秘められていた。それは、「日本書紀」という名の神話を創り上げ、天皇を神にすること。そして自らも神となることで、藤原家に永遠の繁栄をもたらすことであった。古代史に隠された闇を抉り出す、著者初の歴史小説にして会心作!

草壁皇子(天武天皇と持統天皇の子で皇太子)の急死から始まり、草壁皇子の遺児軽皇子(後の文武天皇)を天皇の位につけるために様々な計略を巡らしていく様が生き生きと書かれています。不比等や持統帝をこれほど魅力的に描けるのはやはり作者の筆力が相当のものなのだからだと思います。

もし、この時代=本当の意味での日本の始まり に興味があるなら絶対読まれる事をオススメします。

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